こんにちは、いちすけです。
このページではAxiomVergeのメモ「開明的な君主たちの土地(The Land of Civilized Kings)」についてお話ししたいと思います。
考察はネタバレも含んだ情報となりますので、未プレイの方はご注意ください。
メモ「開明的な君主たちの土地」について
このメモは薄茶色のメモ(粘土板:Clay Tablet)であり、スドラ語で書かれています。
メモを読むには「パスコードツール」と「パスコード」(メモ「スドラ語翻訳」に記載)が必要です。
このメモは「E-KUR-MAH」エリアで入手することができます。
メモ「開明的な君主たちの土地」の引用
開明的な王たちに治められた土地。
メモ「開明的な君主たちの土地」 – AxiomVerge
数多くの詩や歌に褒め称えられている我々の故郷、生得権、約束の王国。
開明的な王たちの国とはかつての栄光あるスドラに他ならない、というのが私の見解だ。
この星にとって不運の元となった古い機械らは、別の時代には我々の生命線だった。
終わりない収穫。永続する幸福。永遠なる生命。
なぜ我々はそういったものを恐れるようになったのか?それが人間というものなのだろう。
我々は、昼の後に夜が訪れるように、善きことの後には悪しきことが訪れるのを自然だと考えるのだ。
我々は最も香しい美酒に酔いしれることを無意識のうちに恐れる。
このような本能が時には極端に働いてしまうのだ。
開明的な王たちの国について、遠い昔に失われた夢のように語るのはもう止めよう。
国は失われていない。単に我々が目を覚ますのを待っているだけ。
メモ「開明的な君主たちの土地」の考察
こちらは、プレイヤーとしてのトレースが本編に関わる以前の話が残されたメモになります。
まず、このメモが書かれた時代は「スドラが最も発展していた時は過ぎ去ったのち、それなりに時間が経過している」ということが推測できると思います。遺された詩や歌でその情景が描写されているのでしょうね。
再生チャンバーなどのまるで魔法のような機械が存在していることを考えると、文明はそれこそ現代とは比較にならないほどに発達していたはずです。それなのに電子媒体の映像などではなく、詩や歌でしか当時の情報が遺っていないのは不思議に感じました。これはすでに「文明が滅びかけてそのような媒体が残っていない段階に残されたもの」であると考えればつじつまは合うでしょうか。
また、メモの中に2つほど知らない単語がありましたので調べてみました。
- 開明的:文化の発展を望み邁進すること。
- 生得権:そのものが生まれながらに持つ権利のこと。
当時のスドラは発展に強く力を注ぐ権力者たち(=開明的な王たち)によって、この世の春を謳歌しているような状態だったようですね。生きるのに必要な様々なコストがほぼ無限に与えられる状態と考えて良いでしょう。(永遠なる生命、というのがその力を物語っています。)
日本語版では「生得権」という単語だけが一文の中で浮いているように見えますが、英語版を流れで読むと「生まれ持った故郷」のように訳す方が自然で、「この万能たるスドラに生きることこそ、我々の生まれながらの権利である!」というような意味を感じさせます。
そして、よくあるお話ですが、その栄光も長くは続かなかったようです。
なぜスドラが滅びたかについては「不運の元となった古い機械ら」とありますので、争いによって文明自体が文明を破壊したというこれまたよくあるパターンだと推測します。おそらくですがメモ「無名の台詞」に記載されている状況がまさにこの文章を表す流れだと考えられます。この場合の争いは人間同士というよりは人間と「何らか」の争いであったようです。こちらはAxiomVerge2のノートにも多く出てきます。
そしてその頃に思いを馳せるだけではいけないのだと、筆者は述べています。
つまりアレですね、「ラピュタは滅びぬ!何度でも蘇るさ!」ということでしょうか。
さて、今回はこの辺りで。
また来てくださいね。
まだプレイしてない方は是非プレイしてみてくださいね!
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